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はるばる来たよ、みちのく。

by paindewan

6月10日 ②えっちゃんの真実。

いつも動物病院の予約を引き受けてくれるMちゃんの家で「絞り」後にコーヒーを頂きながら一服していたら(えっちゃんはお庭で一休み)ご近所のAさんが用事でやってきました。

このAさんのお友達のBさんがえっちゃんの前オーナーの家のお隣に住んでいるのです。

だからAさんもBさんも「以前」のえっちゃんをよっくご存知で「居なくなった」時はとても心配していたんだそうです。

えっちゃんいるよ~とMちゃんが言うとAさんは「ほんとぉ?」


「もう、こんな小さい頃から知っていたのよ」

そこでAさんの口から直接聞いた「えっちゃんの真実の結末」はちょっと劇的なものでした。

えっちゃんの前・家族は高齢のお婆ちゃんとその息子さんの2人だけで、お婆ちゃんが弱ってきてから息子さんは大変困り、えっちゃんを「山において来た」そうです。

で、えっちゃんは無心にも家に戻りましたが「まずお婆ちゃんをちゃんとしないと」という周囲の助言で息子さんはお婆ちゃんを施設へ入れたそうです。

が、まもなく息子さんは「二か月ほど留守にします」の張り紙を残しどこかへ(多分入院)行ってしまい、残ったのは鍵のかかった空の犬小屋だけ。

この後は皆さんご存知の通りの経緯でえっちゃんは我が家の一員になったんだけどね。

で、つい最近息子さんは家に戻ってきたそうです。

しかし家に居る筈だけど民生委員のヒトが訪ねてきても応答なし。

そこで警察官同行の上で家に入ってみたら家の中で亡くなっていたそうです。

死因は分からないけど、もごさいなぁ(気の毒だなぁ)とAさんは顔を曇らせながら話してくれました。

高齢のお婆ちゃんはまだ施設にいらっしゃるそうです。

えっちゃんの前・お家は小学校のすぐ脇で一年中子供たちの声が響く場所。

庭に大工さんに頼んで高床式のしっかりとした犬小屋を作ってもらい、えっちゃんはその中で子供たちの声を聞きながら過ごしていたんだって。

お婆ちゃんや息子さんは勿論、登下校の子供にもめんごがられていたえっちゃん。

Aさんはケータイを取り出し「Bさんに見せてあげなきゃ。こんなにキレイになって」と目を潤ませながらシャッターを押しました。

ざっと話を伺っただけで、今の社会の縮図みたいなものが見えてきてちょっと複雑な気持ちになりました。

息子とその高齢の母親、そして孤独死。

Aさんは、相談されたらナンボでも助けられたのに、と。

そして「長生きしなよ」とえっちゃんを撫でる手を休めずに何度も言っていました。

ここで、もう一つショックだった事実は、孤独死した息子さんがうちの父ちゃんより若かったこと・・・もっとはっきり言うと私と同年齢だったこと。

ま、これでえっちゃんが草むしりしてるお婆ちゃんとボールを追ってる小学生が大好きな理由が分かりました。

ホップの命日の翌日に判明したえっちゃんの事実。

これも何かのご縁だな~。

絶えずえっちゃんを気遣ったくれたBさんもきっとピッカピカになったえっちゃんの写メを見て今頃は喜んでいると思います。

皆さん、うちのえっちゃんがお世話になりました。

今は大事な大事な我が家のお姫様ですよ(ちょっと古びてるけど、ね)~。

6月10日 ②えっちゃんの真実。_b0173908_13554490.jpg


6月10日 ②えっちゃんの真実。_b0173908_13555752.jpg

by paindewan | 2015-06-10 13:51 | Comments(6)
Commented by はるり at 2015-06-10 18:48 x
えっちゃん、いっぱい楽しんで長生きしてね。と、心から思いました。お姫様になったんだものねえっちゃん。
えっちゃんは語らない過去を想像したりしたけれど、そんなの駄目だね。えっちゃん姫には今が最高、これからはもっと最高。
Commented by H&MBAはは at 2015-06-10 19:55 x
はるりさん

ちょっとビックリだよね。
それが分かったということにもビックリ。

ますます可愛いえっちゃん。
もっと幸せにします!
Commented by nacouraviki at 2015-06-10 21:04
何だかすごいですね・・

ここまでになる過程で、何とかならなかったのかとか
いろいろ言いたいことはあるけれど、
今がベストなので、それで十分ですね。

えっちゃん、ほんとに、耳聞こえてないんですかね。
子どもたちの声は聞こえてたのかしら・・。

えっちゃん、シニアで避妊してないし、
子宮蓄膿症とか気をつけてくださいね、
○ンブにいつも要注意です。
Commented by ゆき at 2015-06-10 22:52 x
えっちゃん、おばあちゃんなのに子どもの様なお顔、
とても穏やかでお地蔵さんみたいなお顔、
なんだかホップ爺さんみたいですね^^
(あっ、ホップ爺さんは仙人顔でしたね)
第二の犬生、のびのびと過ごしているようで何より。
前飼い主さんの話は、ほんと今の社会そのままで、切なくなります…

そういえば、肛門腺絞り、いまだ未経験です。
そうですか、やっぱり、匂い、すごいんですね。
えっちゃんの場合は定期的に絞ることになるんでしょうか?
お風呂も洗車も大仕事、お疲れ様でした^^
Commented by H&MBAはは at 2015-06-11 08:26 x
はたはたさん

シニアならでこその良さと心配な点。
物事には両面あるってことで今後も注意深く楽しんで行きます。
耳は本当に聞こえないと思う。
バニが爆吠えしても知らんぷりしてるもの。
もういいの、わたし余計なことは知らなくても、って思ってるよきっと。
Commented by H&MBAはは at 2015-06-11 08:29 x
ゆきさん
すごい匂いですよ。
表現するならし尿処理場の廃液を濃縮してみた、みたいな。
大型犬はほとんど知らないうちに出てるらしいけどえっちゃんは溜めていましたね。
座ったままズリズリとこすりつけるような仕草がそれです。

ホップ爺と性格も似てるような気がします。
「用があったら呼ぶから」タイプ。
でも女子だからそこはソフトに。